レンジ相場では、ボリンジャーバンドを使って「行き過ぎ」を判断する考え方が有効でした。
では、はっきりとトレンドが出ている相場では、ボリンジャーバンドはどのように使えばよいのでしょうか。
トレンド相場では、価格がバンドの外側に沿うように動く場面がよく見られます。
この動きを「行き過ぎ」と判断してしまうと、かえってトレンドに逆らうことになります。
この記事では、インジケーター編としてトレンド相場において、ボリンジャーバンドをどう解釈し、どう判断に生かすのかを整理して解説します。
レンジ相場との考え方の違いを、ここでしっかり切り替えていきましょう。
なぜトレンド相場では逆張りしてはいけないのか
①レンジと同じ考え方をすると負けやすい
ボリンジャーバンドを使い始めると、
「上のバンド=売り、下のバンド=買い」
という発想が頭に残りがちです。
しかし、
この考え方はレンジ相場限定のもの。
トレンド相場で同じことをすると、
何度も損切りになる原因になります。
相場の状態が変われば、使い方も真逆になる
トレンド相場のボリンジャーバンドの特徴
①バンドが広がり続ける
トレンド相場では、
ボリンジャーバンドが外側に広がっていきます。
これは、
値動きが活発になっている証拠です。
バンドが広がっている間は、
相場に勢いがあると判断できます。
②価格はバンドに沿って進む
上昇トレンドでは、
価格は上のバンドに沿って推移します。
下降トレンドでは、
下のバンドに沿って下落します。
この動きを、
「バンドウォーク」と呼びます。
バンドに触れている=トレンド継続
トレンド相場での基本スタンス
①逆張りは一切考えない
トレンド相場では、
逆張りは選択肢から外します。
上のバンドに触れても売らない。
下のバンドに触れても買わない。
考えるのは、
「どこで順張りするか」だけです。
上昇トレンドでの具体的な考え方
①中央線までの押し目を狙う
上昇トレンド中、
価格はずっと上のバンドに張り付くわけではありません。
一時的に、
中央の移動平均線付近まで戻ることがあります。
この戻りが、
絶好の押し目になります。
上のバンドで伸び、中央線で休む
②再び上のバンド方向へ向かうかを見る
中央線付近で下げ止まり、
再び上向きのローソク足が出る。
この動きが確認できたら、
買いを検討します。
焦って、
上のバンド付近で飛び乗らないことが大切です。
下降トレンドでの具体的な考え方
①中央線までの戻りを待つ
下降トレンドでは、
価格は下のバンドに沿って下落します。
ときどき、
中央線付近まで戻す場面があります。
その戻りが、
戻り売りのチャンスです。
②再び下のバンド方向へ向かうかを確認
中央線付近で上昇が止まり、
陰線が出る。
再び下方向へ動き出したら、
売りを検討します。
中央線はトレンド相場の攻防ライン
利確と損切りの考え方
①利確はバンドに沿って伸ばす
トレンド相場では、
レンジ相場よりも利を伸ばせます。
上昇なら上のバンド。
下降なら下のバンド。
そこに沿って、
トレンドが続く限り保有します。
②損切りは中央線割れ
上昇トレンドで、
中央線を明確に割り込んだ場合。
下降トレンドで、
中央線を明確に上抜いた場合。
これは、
トレンドが弱まったサインです。
やってはいけない失敗例
①バンドに触れた瞬間に逆張り
トレンド相場で、
最も多い失敗がこれです。
バンドに触れるのは、
勢いがある証拠。
それを理由に逆張りするのは、
流れに逆らう行為です。
この回のゴール
第33話のゴールは、
「トレンド相場では、順張りで使う」
と明確に理解することです。
同じボリンジャーバンドでも、
レンジ相場とは考え方が真逆になります。
次回は、
一目均衡表に進み、相場を立体的に見る視点を身につけます。
まとめ|トレンド相場では「バンドに沿う動き」を肯定する
トレンド相場では、価格がボリンジャーバンドの外側や上限・下限付近に張り付くように動くことがあります。
これは行き過ぎではなく、相場に勢いがある状態と考えられます。
レンジ相場と同じ感覚で逆張りをしてしまうと、トレンドに逆らうトレードになりやすくなります。
ボリンジャーバンドは、相場環境によって「意味が変わる指標」であることが重要なポイントです。
トレンドが出ているかどうかを、ラインや移動平均線で確認したうえで、ボリンジャーバンドを補助的に使うことで判断の精度は高まります。
次回は、一目均衡表を表示させ、その基本的な構造を整理していきます。
【投資に関する注意】
本記事の内容は、筆者の個人的な見解であり、特定の通貨ペアや金融商品の売買を推奨するものではありません。
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