ここまでで、ラインを使ったトレード設計は一通り完成しました。
トレンドの方向を考え、エントリーする場所を絞り、どこで決済するかを自分で組み立てられる状態です。
第23話からは、いよいよインジケーター編に入ります。
移動平均線やオシレーター系指標は、「これを使えば勝てるようになる」という魔法の道具ではありません。
あくまで、これまで身につけてきた判断を整理し、迷いを減らし、判断をラクにするための補助ツールです。
基礎編やライン編を飛ばしてインジケーターだけを使おうとすると、かえって判断はブレやすくなります。
この記事では、FX初心者向けに、移動平均線を「どう見れば相場の流れが分かりやすくなるのか」という視点で解説していきます。
すでにある判断を補強する感覚で、インジケーターと付き合っていきましょう。
なぜ移動平均線を見る必要があるのか
①相場の流れを一瞬で把握できる
チャートを見たとき、
「今は上なのか、下なのか」
迷ってしまうことはありませんか。
ローソク足だけを見ると、
細かな上下動に目を奪われてしまいます。
そんなときに役立つのが、移動平均線です。
相場の方向性を一本の線で示してくれる
これが、移動平均線の最大の価値です。
②多くのトレーダーが見ている
移動平均線は、
世界中のトレーダーが使っています。
プロも初心者も、
同じ線を見て判断している。
だからこそ、
意識されやすく、機能しやすい
テクニカル指標だと言えます。
移動平均線とは何か
①一定期間の平均価格を線にしたもの
移動平均線は、
過去の一定期間の価格を平均し、
それをつなげた線です。
例えば、
20期間移動平均線なら、
直近20本分の平均価格を表します。
価格のブレをならし、
全体の流れを見やすくしてくれます。
移動平均線の基本的な見方
①価格が上にあれば上昇傾向
価格が移動平均線の上にある。
これは、
平均より高い価格で推移している状態です。
基本的には、
上昇トレンドと考えます。
逆に、
価格が移動平均線の下にあれば、下降傾向です。
②移動平均線の向きが重要
移動平均線が上向きなら、
相場は上向き。
横ばいなら、
レンジ相場。
下向きなら、
下降トレンド。
線の角度を見るだけで環境認識ができる
のが大きな強みです。
移動平均線をトレード判断に使う方法
①トレード方向を決める
移動平均線が上向きで、
価格がその上にある。
この場合、
買いだけを考えます。
移動平均線が下向きで、
価格が下にあるなら、売りだけ。
逆方向のトレードは最初から捨てる
ことで、迷いがなくなります。
②押し目・戻りの目安にする
トレンド相場では、
価格が移動平均線まで戻ることがあります。
そこは、
押し目・戻りの候補です。
ただし、
移動平均線に触れたから即エントリーはしません。
必ず、ローソク足の反応を確認します。
移動平均線を使うときの注意点
①万能ではない
移動平均線は、
過去の価格を平均したものです。
そのため、
どうしても反応は遅れます。
レンジ相場では、
ダマシも多くなります。
②他の根拠と組み合わせる
移動平均線は、
単体で使うものではありません。
トレンドライン。
サポート・レジスタンス。
ローソク足。
これらと重なったとき、
判断の精度が一気に上がります。
次に学ぶべきこと
移動平均線を使えるようになると、
相場の方向感が非常に分かりやすくなります。
次回は、
移動平均線をさらに深く理解するために、
グランビルの法則を解説します。
移動平均線の“使いどころ”が明確になります。
まとめ|移動平均線は「判断を簡単にするための目安」
移動平均線は、それだけで売買の正解を教えてくれるものではありません。
本来の役割は、価格の細かな動きに振り回されず、相場の大まかな流れを把握しやすくすることです。
ライン編で身につけたトレンドの考え方や、サポート・レジスタンスの判断があってこそ、移動平均線は意味を持ちます。
インジケーターは「判断を増やす道具」ではなく、「判断を整理する道具」という意識が大切です。
移動平均線を見ることで、「今はトレンド方向に素直についていく場面なのか」「それとも様子を見るべき場面なのか」を、感覚ではなく視覚的に確認できるようになります。
まずはシンプルに、相場の流れを確認するための補助線として使ってみてください。
次回は、移動平均線と価格の関係から、相場の勢いや転換のヒントを読み取る「グランビルの法則」について解説していきます。
【投資に関する注意】
本記事の内容は、筆者の個人的な見解であり、特定の通貨ペアや金融商品の売買を推奨するものではありません。
FX取引は元本保証のないリスクを伴う金融商品です。実際のトレードは、必ずご自身の判断と責任にて行ってください。
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