上昇が続いてくると、「そろそろ天井かもしれない」と感じてしまいますよね。
下降が続いてくると、「ここが底な気がする」と思って、つい逆張りしたくなります。
そして、早めに利確してしまったり、逆張りエントリーでそのまま踏み上げられたり……。
そんな失敗を繰り返してしまう原因のひとつが、「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続しやすい」という前提を忘れてしまうことです。
ダウ理論の重要なポイントは、天井や底を当てにいくのではなく、転換のサインが出るまでは、基本的にトレンド方向を信じるという考え方にあります。
この記事では、FX初心者向けに「明確な転換シグナルとは何か」と、「どのタイミングまではトレンドについていくべきか」の考え方を整理して解説します。
天井・底当てゲームから抜け出し、トレンドに素直に乗る感覚を身につけていきましょう。
トレンドは簡単には終わらない
①多くの初心者が勘違いしていること
FXを始めたばかりの人ほど、こんなことを考えがちです。
「そろそろ上がりすぎじゃない?」
「もう下がりすぎでしょ」
こう思った瞬間、逆張りをしてしまう。
でも、これが負けパターンの入り口です。
なぜなら、トレンドは想像以上にしつこく続くからです。
人の感覚よりも、相場の勢いのほうがはるかに強い。
これを理解しないと、何度も逆張りでやられます。
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②なぜトレンドは続きやすいのか
トレンドが続く理由は、とてもシンプルです。
含み益の人が増える。
まだ乗れていない人が焦る。
すると、押し目や戻りで新しい注文が入る。
この流れが、トレンドを延命させます。
トレンドは人の感情で自己強化される。
だから簡単には終わらないのです。
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明確な転換シグナルとは何か
①「なんとなく」では転換しない
トレンド転換には、必ず理由があります。
「そろそろ」
「感覚的に」
こうした判断で転換は起きません。
ダウ理論では、明確な構造の変化が起きたときだけ、転換と考えます。
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②高値・安値の更新が止まる
上昇トレンドなら、高値と安値を更新し続けます。
この更新が止まったとき。
そこが、最初の違和感ポイントです。
いきなり反転するとは限りません。
でも、警戒は必要です。
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③トレンド構造が崩れる
高値安値の切り上げ。
もしくは切り下げ。
この構造が壊れたとき、初めて転換を疑います。
構造が崩れない限り、トレンドは続く。
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初心者が逆張りで負け続ける理由
①天井と底を当てにいく
天井を当てたい。
底を当てたい。
この気持ちは、とても自然です。
でも、相場はそれを一番嫌います。
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②小さな調整を転換と勘違いする
トレンド中には、必ず調整があります。
それを転換だと思ってしまう。
これが、逆張り地獄の原因です。
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③感情でエントリーしてしまう
含み益を見て焦る。
置いていかれる気がする。
その感情が、冷静な判断を奪います。
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トレンドフォローで大切な考え方
①流れに逆らわない
相場は、自分より圧倒的に大きな存在です。
勝とうとしない。
逆らわない。
この姿勢が大切です。
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②「終わるまでは続く」と考える
トレンドは、終わったあとでしか分かりません。
だからこそ、
終わるまでは続くものとして扱う。
これがダウ理論の考え方です。
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③疑うのではなく確認する
「怪しいな」
と思ったら、構造を確認する。
感情ではなく、形で判断しましょう。
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次に学ぶべきこと
ここまでで、トレンドが簡単には終わらない理由が分かりました。
次回は、ダウ理論の中でも特に実践で悩みやすいポイント。
「ダウ理論がFXに生かしにくい理由」について解説します。
ここを知ることで、理論と実戦のギャップが埋まります。
まとめ|「当てる」のではなく「続いている限りは素直に乗る」
ダウ理論が教えてくれる大切な前提は、トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続しやすい、ということです。
「そろそろ天井だろう」「もうこの辺が底だろう」と感覚で逆張りするほど、トレンドの勢いに飲み込まれやすくなります。
高値・安値の切り上げや切り下げが崩れ、はっきりとした転換の形が見えるまでは、基本的にはトレンド方向を前提に考える。
「どこで転ぶか」ではなく「どこまで続くか」を見る視点を持つことで、不要な逆張りと早すぎる利確は確実に減っていきます。
次回は、「ダウ理論はFXにそのまま生かしにくい」という現実も含めて、理論をどう自分のトレードに落とし込むかを考えていきましょう。