【FX初心者ロードマップ第36話】MACDを表示させる|相場の勢いと変化を捉える

FX初心者ロードマップ

移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表といった指標に触れてきましたが、次に注目したいのが「勢い」を示すインジケーターです。

価格は上がっているのに、どこか勢いが弱く感じる。

逆に、下げている途中でも、そろそろ止まりそうな気配を感じることもあります。

そうした「相場の勢い」を視覚的に確認するために使われるのが、MACDです。

この記事では、インジケーター編としてまずMACDを表示させ、どんな情報を持った指標なのかを整理します。

売買ルールを考える前に、MACDの役割をしっかり理解していきましょう。

なぜ雲をトレード判断に使うのか

①環境認識からエントリーへ橋渡ししてくれる

前回までで、一目均衡表の雲は「相場の方向をざっくり見るためのもの」として紹介しました。

今回はそこから一歩進んで、「実際のトレード判断」に雲をどう結びつけるかを考えていきます。

多くの初心者は、環境認識とエントリー判断が頭の中でバラバラになりがちです。

雲を使うと、「どちらを狙うか」と「どこで狙うか」が自然につながります。

雲は“方向フィルター”でありつつ、その周りがエントリーゾーンになる

というイメージを持っておくと、非常に使いやすくなります。

②ラインではなく“ゾーン”として機能するから騙されにくい

トレンドラインや水平線は「1本の線」です。

実際の相場では、その線を数pipsだけ抜けてから戻る「抜けたふり」がよく起きます。

一方、雲は「幅のあるゾーン」として表示されます。

多少の抜けや揺さぶりがあっても、「雲ゾーンをしっかり抜けたのか、まだ中なのか」で落ち着いて判断できます。

ゾーンで見ることで、細かなノイズに振り回されにくくなる

これが、雲をトレードに活かす大きな理由です。

雲を使った基本戦略の考え方

①雲の上では「押し目買いだけ」を狙う

価格が雲の上にあるとき、相場は上昇しやすい状態です。

このときに、「高いからそろそろ売り」と考えるのは、流れに逆らう行動になります。

雲の上にいる間は、基本的に買いのみ。

押し目が来たら買う、というスタンスに絞ったほうが安定します。

“雲の上=買いだけ考えるモード”と割り切る

これだけでも、無駄な逆張りはかなり減ります。

②雲の下では「戻り売りだけ」を狙う

反対に、価格が雲の下にあるときは、下落しやすい地合いです。

この状態で「そろそろ底だろう」と買い向かうのは、かなり危険です。

雲の下にいる間は、戻ったところを売るイメージを持ち続けます。

一度決めたら、安易に買いは狙わない。

“雲の下=売りだけ考えるモード”に切り替える

このシンプルさが、雲トレードの強みです。

実践① 上昇相場での雲トレード

①エントリーまでのチェック手順

上昇相場で雲を使う場合、次のような流れでチェックします。

まず、上位足(4時間足や1時間足)で価格が雲の上にあるかを確認します。

雲の上で推移しているなら、「上目線でOK」と判断します。

次に、トレードする時間足(15分足や5分足など)で押し目を探します。

下位足で一時的に調整が入り、再び上向きになりそうなポイントを待ちます。

上位足の雲で方向を決め、下位足でタイミングを取る

この役割分担を意識すると、迷いが減っていきます。

②損切りと利確の置き方のイメージ

押し目買いをしたあとの損切りは、「直近の押し安値の少し下」に置くのが基本です。

上位足で見て、雲の上にいる流れが続いている限りは、基本的にホールド。

利確は、事前に決めたレジスタンスラインや、過去の高値付近を目安にします。

雲そのものを利確ポイントにするというよりは、「方向の裏付け」として使うイメージです。

雲は“伸ばすべき方向を教えてくれる背景”だと考える

と、使い方が整理されます。

実践② 下降相場での雲トレード

①戻り売りの狙いどころ

下降相場の場合も、考え方は同じです。

上位足で価格が雲の下にあることをまず確認します。

そのうえで、下位足で一時的な戻りを待ちます。

価格が戻ってきたときに、移動平均線やレジスタンスライン、トレンドラインが重なっていれば、戻り売り候補として非常に強くなります。

雲で「売り方向」を決めてから、細かな根拠を重ねていく

という順番を崩さないことが大切です。

②安易な逆張り買いを避ける理由

雲の下で下落が続いている場面では、「そろそろ底だろう」という感情が湧きやすくなります。

しかし、一目均衡表の雲がしっかり上にあるうちは、まだ下方向が優勢です。

こうした場面での逆張り買いは、トレンドに真っ向から逆らう行動になります。

一度捕まると、含み損を抱えたまま長時間耐える羽目になりがちです。

「雲の下なら、安易な買いはしない」とルール化してしまう

これだけでも、無駄な損失をかなり減らせます。

雲+他のテクニカルとの組み合わせ

①雲+水平線で「特に強いゾーン」を見つける

雲はゾーン、水平線は線です。

この2つが重なるエリアは、多くの参加者が意識しやすいポイントになります。

例えば、「過去の高値&雲の上端がほぼ同じ価格帯」など。

こうした場所は、抵抗として非常に強く働く可能性があります。

雲×水平線の重なりは、“要注目エリア”としてマークしておく

と、チャートの見え方が一段変わります。

②雲+移動平均線でタイミングをとる

方向を雲で決めたら、エントリータイミングは移動平均線で見ていきます。

例えば、雲の上にいるときに「20期間移動平均線まで押してから反発したら買う」といった形です。

雲だけに頼らず、短期的なリズムは移動平均線に任せるイメージ。

これにより、「方向とタイミング」を分けて考えられます。

雲は“どっち側か”、移動平均線は“どこで入るか”を見る

と整理しておくと混乱しません。

雲トレードでやってはいけないこと

①雲の中で無理にポジションを持つ

雲の中は、上にも下にも揺さぶりが起きやすいゾーンです。

ここでポジションを持つと、

含み益と含み損を何度も行き来し、メンタルも消耗します。

「雲の中=お休みタイム」と割り切ることで、余計なトレードを減らせます。

“やらない”と決めるゾーンを持つことが、長く続けるコツ

と覚えておきましょう。

②雲を抜けた直後に勢いだけで飛び乗る

価格が雲を上抜けたり下抜けたりすると、「ブレイクだ!」と感じて飛び乗りたくなります。

ただ、抜けた直後はダマシも多く、行ってこいで戻されることも少なくありません。

ブレイクを狙うにしても、「抜けたあとに一度押し・戻りが入ってから」を待つ方が安全です。

焦って最初の一歩目を取りに行かないこと。

雲ブレイクは“抜けたあとに落ち着いてから”を狙う

この意識だけでも、無駄な負けをかなり減らせます。

この回のゴールと次のステップ

①雲は「方向フィルター兼・やらないゾーン」として使う

ここまでの内容をまとめると、一目均衡表の雲は、

・雲の上 → 買いだけ考える

・雲の下 → 売りだけ考える

・雲の中 → 基本は様子見

というシンプルなルールで十分“使える”ということです。

雲は細かな売買シグナルではなく、戦う場所と戦わない場所を決めるためのツール

と考えると、役割が一気にクリアになります。

次回は、オシレーター系指標に進む前に、ここまでの「トレンド系指標」との付き合い方を整理していきます。

まとめ|MACDは「相場の勢い」を見るための指標

MACDは、価格そのものではなく、移動平均線の関係から相場の勢いを捉えようとする指標です。

上昇や下落の方向だけでなく、その動きがどれくらい強いのか、弱まり始めているのかを確認する材料になります。

そのため、MACD単体で売買を完結させるよりも、トレンド判断やライン分析の補助として使うのが基本です。

MACDは「エントリーの合図」よりも、「今の流れが続きそうか」を確認するための指標と考えると、使いどころが明確になります。

まずは表示させて、価格の動きとMACDの変化を見比べるところから始めてみてください。

次回は、MACDを使った具体的なトレード判断について解説していきます。

前の話 第35話:一目均衡表は雲だけを使う|環境認識をシンプルにする方法
次の話 第37話:MACDを使ったトレード|勢いを確認して乗る

【投資に関する注意】

本記事の内容は、筆者の個人的な見解であり、特定の通貨ペアや金融商品の売買を推奨するものではありません。

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