【FX初心者ロードマップ第42話】RSIとは?基本の見方と設定・使い方の注意点

FX初心者ロードマップ

チャートにRSIを表示してみたものの、「線が上下しているけど、結局どう読めばいいの?」「30とか70ってどこまで信じていいの?」と感じたことはありませんか。

RSI(Relative Strength Index)は、一定期間の「上昇と下落のバランス」から、今どれくらい買われすぎ・売られすぎなのかを0〜100の数値で教えてくれるオシレーター系指標です。

ただ、教科書どおりに「70で売り、30で買い」とだけ覚えてしまうと、強いトレンドに逆らう危険な逆張りシグナルとして使ってしまい、かえって負けやすくなることも少なくありません。

そこで第42話では、まずRSIの基本的な仕組み・表示方法・70/30ルールの意味を整理しつつ、「レンジ相場での逆張りの目安」「トレンド相場での注意点」「期間設定や時間足による違い」など、実戦で迷わないための考え方を解説します。

RSIを「なんとなくの感覚」ではなく、自分のトレードルールの中でどう位置づけるかを、この回でしっかり言語化していきましょう。

RSIとは何か?まずは仕組みと表示方法を押さえる

ここからは、オシレーター系指標の代表格であるRSI(Relative Strength Index)を、実際のチャートに表示しながら使えるレベルまで整理していきます。

RSIは「今どれくらい買われ過ぎ・売られ過ぎているか」を0〜100の数値で表してくれる指標で、特にレンジ相場や押し目・戻りの局面で役に立ちます。

まずはRSIの基本イメージと、ざっくりとした計算の考え方、そしてチャートへの表示手順を軽く押さえておきましょう。

① RSIの基本イメージ

RSIは、一定期間の「上昇した値幅」と「下落した値幅」のバランスから、買いと売りのどちらがどれくらい強かったかを数字にしたものです。

数値は0〜100で表示され、一般的には70以上が「買われすぎ」、30以下が「売られすぎ」と言われます。

チャート上では、ローソク足の下に小さな窓ができ、その中にラインが上下に波打ちながら動いているイメージになるはずです。

価格が強く上がり続けるとRSIのラインも上に張り付き気味になり、逆に強く下がり続けると下に沈みっぱなしになります。

つまり、「最近は買いが優勢だったのか、売りが優勢だったのか」をひと目で示してくれるメーターのようなものだとイメージすると分かりやすいです。

難しく考えすぎず、「今はちょっと行き過ぎていないかな?」を教えてくれるサブチャート、として捉えておきましょう。

② 計算式はざっくり理解でOK

RSIにはちゃんとした計算式がありますが、トレーダーが暗算する必要はまったくありません。

一般的には、設定した期間(デフォルトだと14本分)の中で、上昇した値幅の合計と、下落した値幅の合計を出します。

それをもとに、「全体の値動きのうち、上昇分がどれくらいの割合を占めているか」をパーセントで表現しているイメージです。

上昇の割合が大きければ数値は70や80に近づき、下落が多ければ20や10に近づいていく、という感覚ですね。

大事なのは、「RSIの数字は、単なるランダムな線ではなく、上げ下げのバランスを意味している」というイメージを持つことです。

細かい計算式を丸暗記するより、「なぜ買われすぎなのか」「なぜ売られすぎなのか」を感覚で理解しておくほうが、実戦で役に立ちます。

③ RSIをチャートに表示する手順イメージ

実際の表示方法は、使っているツールによって少し画面が違いますが、流れはどれも似ています。

MT4やTradingViewなどであれば、「インジケーター」や「テクニカル指標」のメニューを開き、一覧の中から「RSI」または「Relative Strength Index」を選びます。

次に、期間設定(デフォルトは14)と、70・30などのレベル線をそのまま使うかどうかを確認します。

特にこだわりがなければ、最初は「期間14・レベルは70と30」のままで問題ありません。

OKを押すと、ローソク足の下にRSIのサブチャートが表示され、ラインがリアルタイムに上下していくのが見えるはずです。

まずは数日分のチャートをスクロールしながら、「どんなときにRSIが上がりきっているか/下がりきっているか」を眺めるところから始めてみましょう。

RSIの「基本的な売買判断」の考え方

次に、RSIを使った「基本的な売買判断」の考え方をまとめていきます。

本やネットに載っている典型的な説明は、「70以上で売り、30以下で買い」といったシンプルなルールです。

ただし、これをそのまま信じてしまうと、強いトレンドに逆らうエントリーになりやすく、痛い目を見ることも少なくありません。

ここでは、まず「教科書どおりの基本」と、「実戦でどう解釈すべきか」のギャップを埋めていきましょう。

① 70以上=買われすぎ、30以下=売られすぎ

RSIのもっとも基本的な見方は、70以上で「買われすぎ」、30以下で「売られすぎ」と判断するものです。

RSIが70を超えているときは、直近の一定期間で「上昇のほうが圧倒的に強かった」という意味になります。

逆に30を割り込んでいるときは、「下落のほうが圧倒的に強かった」と解釈できます。

そのため、教科書的には「70を超えたら売り」「30を割ったら買い」という逆張りのサインとして紹介されることが多いです。

ただし、あくまで「一時的に行き過ぎているかもしれない」という目安であり、必ず反転するという保証ではない点には注意が必要です。

70や30のラインは、絶対的な壁ではなく、「そろそろ勢いが限界に近づいているかもしれない」くらいのニュアンスで見ておきましょう。

② レンジ相場では逆張りの目安になりやすい

RSIの「70・30ルール」が比較的機能しやすいのは、トレンドではなくレンジ相場です。

価格が一定の高値と安値の間を行ったり来たりしている場面では、上限付近でRSIが70を超え、下限付近で30を割り込むパターンがよく出ます。

このとき、

・レンジ上限+RSI70以上 → 売りを検討

・レンジ下限+RSI30以下 → 買いを検討

というように、「価格の位置(レンジの端)とRSIの状態(買われすぎ/売られすぎ)がセットでそろったとき」にだけ逆張りを考えると、精度が上がりやすくなります。

RSIだけで「ここが天井」「ここが底」と判断するのではなく、必ずチャートの形と組み合わせて見るのが基本です。

③ トレンド相場では「逆指標」にしない

注意したいのは、強いトレンド相場でRSIを「逆張りのシグナル」として使ってしまうパターンです。

上昇トレンド中は、RSIが70を超えたまま、場合によっては80付近に張り付いたまま、価格だけがどんどん上がっていくことがあります。

このとき、「70を超えたから売りだ」と逆張りすると、その後の上昇に巻き込まれてしまいがちです。

同じように、下降トレンド中はRSIが30を割ったまま、10〜20の低いゾーンをうろうろしながら下落が続くこともあります。

強いトレンド相場では、「RSIが買われすぎ/売られすぎ=すぐ反転する」ではなく、「それだけトレンドが強い」と解釈するほうが安全です。

トレンド方向に逆らうサインとしてではなく、「このトレンドはかなり勢いがあるな」と確認するための材料として使う意識を持っておきましょう。

RSIの設定値と時間足の考え方

次に、RSIの「期間設定」と「時間足」についての考え方を整理します。

RSIは期間や時間足を変えるだけで、見え方やサインの出方が大きく変わるため、ここを理解しておかないと混乱しやすいポイントです。

① まずは「期間14・レベル70/30」から始める

RSIの期間設定は、デフォルトで「14」になっていることが多いです。

これは、直近14本のローソク足(14日・14時間・14分など、時間足によって変わる)をもとに、上げ下げのバランスを見ているという意味です。

特別な理由がなければ、まずはこの「14期間+レベル70/30」の設定で、しばらくチャートを眺めてみるのがおすすめです。

いきなり期間をいじるよりも、デフォルト設定でどういう局面で70や30に到達しているのかを、自分の目で確認してみることが先決です。

そのうえで、「自分のトレードスタイルだと、もう少し敏感に反応してほしい」「もう少し鈍感でいい」と感じたら、期間を調整していくイメージでOKです。

いきなり設定の「正解探し」を始めないことが、RSIと上手に付き合う第一歩になります。

② 期間を短く・長くしたときの違い

RSIの期間を短くすると、数値の動きは敏感になり、70や30への到達回数も増えます。

一方で、ノイズにも反応しやすくなるため、「買われすぎ・売られすぎ」が頻発して、ダマシも多くなりがちです。

逆に期間を長くすると、RSIの動きは滑らかになり、70や30に到達する回数は減ります。

そのぶん、「本当に行き過ぎたときだけサインが灯る」イメージに近づきますが、タイミングとしてはやや遅くなります。

どちらが正しいというより、自分のトレードの時間軸と、許せるエントリー回数に合わせて調整する感覚が大事です。

まずは14で慣れてから、13や21など、少しずつ前後させつつ検証していくと違いが掴みやすくなります。

③ 時間足によるRSIの特徴

RSIは、同じ設定値でも「どの時間足で見るか」によって見え方がかなり変わります。

5分足や1分足のような超短期足では、RSIは上下に激しく動き、買われすぎ・売られすぎのサインも頻繁に出ます。

その代わり、ノイズも多く、「サイン通りにやっていたら疲れてしまう」という状態になりがちです。

一方で、1時間足や4時間足、日足などの上位足では、RSIはゆったりと動き、70・30に届く回数も少なくなります。

そのぶん、「本当に行き過ぎた局面」のみを捉えやすくなりますが、トレードチャンスは減ります。

自分がメインでトレードする時間足を決め、その足でのRSIのクセをまず観察するところから始めると、変な混乱を減らせます。

短期足で使う場合も、「上位足のトレンド方向」とセットで見るようにすると、逆張りの危険をかなり減らせます。

RSIを正しく使うための注意点

最後に、RSIを実戦で使うときに特に気をつけたいポイントをまとめておきます。

ここを意識しておくだけで、「RSIに振り回される側」からかなり卒業しやすくなります。

① RSIだけでエントリーしない

もっともよくある失敗は、「RSIの数字だけで買ったり売ったりしてしまう」パターンです。

RSIが30以下だから買い。

70以上だから売り。

それだけに頼っていると、トレンドに逆らった逆張りばかりになり、損切りの嵐になりがちです。

RSIはあくまで、「トレンド系指標や価格の動きで決めた方向・ゾーンを補強する材料」として使うのが基本です。

チャートの形や上位足のトレンド方向を見たうえで、「ここは押し目候補だな」「ここは戻り売りゾーンだな」という前提があって初めて、RSIが生きてきます。

② ダマシと「張り付き」に注意する

RSIは便利な一方で、ダマシも多い指標です。

70を少し超えたと思ったらすぐ戻ってしまったり、30を割り込んだと思ったらすぐにラインの内側に戻る「チラ見え」もよくあります。

また、強いトレンド中には、RSIが長時間70以上や30以下に「張り付いたまま」になることもあります。

こういう場面で、RSIだけを見て逆張りを繰り返すと、トレンドに逆らって連敗しやすくなります。

「RSIのサインを見たら、必ずチャートの形と時間足を確認する」というワンクッションを挟むだけでも、だいぶ安全側に寄せることができます。

RSIのサインそのものよりも、「どんな相場状況でそのサインが出ているか」を見るクセをつけましょう。

③ マイルールに落とし込むためのチェックポイント

最後に、RSIをマイルールに組み込むときに考えたいチェックポイントをいくつか挙げておきます。

・自分はどの時間足のRSIをメインにするのか。

・トレンド方向(順張り)でしか使わないのか、レンジ逆張りにも使うのか。

・RSI単体ではなく、必ず組み合わせるトレンド系指標は何か。

・RSIの数値がいくつになったら「観察を始める」のか、「エントリー候補」として見るのか。

こうしたポイントを紙に書き出して、「自分にとってのRSIの使い方の定義」を言語化しておくと、迷いが減りやすくなります。

まとめ|RSIは「行き過ぎ」と「相場の状態」を教えてくれる補助メーター

第42話では、オシレーター系指標の代表であるRSIについて、仕組み・表示方法・基本的な売買判断の考え方を整理しました。

RSIは、一定期間の上昇と下落の値幅バランスから、「今どれくらい買われすぎ・売られすぎか」を0〜100で表す指標で、一般的には70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされます。 ただし、それは「そろそろ行き過ぎかもしれない」という目安であって、必ず反転する保証ではありませんでした。

特に、レンジ相場では「レンジ上限+RSI70以上」「レンジ下限+RSI30以下」といった形で、価格の位置とセットで逆張りの目安になりやすい一方、強いトレンド相場ではRSIが70や30に張り付いたままトレンドが継続するため、「逆張りのトリガー」に使うのは危険であることも確認しました。

また、期間設定や時間足を変えることでRSIの動き方は大きく変わります。 まずはデフォルトの「期間14・レベル70/30」で、自分がメインで見る時間足に合わせてクセを観察し、そのうえで必要なら少しずつ調整していく──という流れが、設定迷子にならないコツです。

なにより重要なのは、RSI単体でエントリーしないこと。 上位足のトレンド方向やライン、トレンド系指標で「方向とゾーン」を決め、そのうえでRSIを「行き過ぎとタイミングを測る補助メーター」として使うイメージを大切にしてください。

次回は、今回の基礎編を踏まえて、具体的に「RSIを使ったトレード」をどう組み立てるのか──順張りの押し目・戻り、レンジでの逆張り、ダイバージェンスなどの実践的な使い方を掘り下げていきます。

前の話 第41話:トレンド系とオシレーター系の使い分け方
次の話 第43話:RSIを使った実践トレード3パターン

【投資に関する注意】

本記事の内容は、筆者の個人的な見解であり、特定の通貨ペアや金融商品の売買を推奨するものではありません。

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